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地震で思うこと~「敦賀市地域防災計画」~

  私は震度5以上の地震を二度経験しています。

 一度目は阪神淡路大震災。大阪府の島本町に住んでいました。

 二度目は東日本大震災。東京の御茶ノ水の15階建ビルの7階に居ました。

 震度4は関東地方では珍しくないので、私は特に慌てることはありません。歩いていたら歩いたままだし、立っていたら立ったままだし、ガスコンロも余裕で止めに行けます。(初めての震度4はびっくりしましたが。)

 しかし、震度5は震度4とは全然違います。

  阪神淡路の時は、会社の寮に住んでいて寝ていたのですが、揺れる前に「ゴォ~」という音がして目が覚め、「ドーン」という音を聞きました。今でも不思議なのですが、その時は揺れる前に目が覚めたのです。初めは、某国が攻めてきて爆弾が落ちたのかと、一瞬頭をよぎったほどです。それから大きな縦揺れが一気に来ました。自分の部屋の本棚から落ちる本やCDを、ただ眺めているだけで立つことができませんでした。

 揺れの長さから、少し距離のあるところが震源地だと思い、テレビを付けて、直ぐに敦賀の実家に電話をして安否を確認しました。テレビでは各地の震度が表示されるのに、神戸の震度だけが表示されず、電話で「多分、神戸が震源地やわ。親戚の〇〇さん大丈夫かな」と言ったのを覚えています。

 会社の研究所の守衛さんから「研究所が無茶苦茶になっている」と連絡が入り、徒歩1分の研究所に行くと、大型装置が倒れ水道管にぶつかって水道管が破裂して水が噴水になって床が水浸し。別の部屋ではオイルと水が混ざって床に溜まっていました。

 復旧作業が落ち着いた頃、会社のテレビを見ていると神戸の火災の映像が流れていました。京都から神戸方面に向かう国道171号線が会社の近くを通っているのですが、大渋滞になっていました。

 東日本大震災の時は、ビル7階で震源地からも遠かったからか、長い横揺れでした。初めは小さい揺れで、椅子から立って窓の外を見ていたのですが、そのうち立っていられなくなってへたり込んだのを覚えています。ビルとビルが揺れて当たりそうに見えました。阪神大震災とは全く質の異なる揺れでした。

 揺れが収まった後、直ぐにコンビニに行ってカップ麺をいくつも買いました。案の定、電車が運転を見合わせたので、帰宅難民になり、同僚とカップ麺を食べ夕食にしたのですが、案外近所の飲食店は営業しているところもあったようでした。ただ、コンビニは揺れてから数時間後には食べ物はほとんど無くなっていました。

 

 4月14日以降の熊本県を中心とする地震により亡くなられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。まだ震度5以上の余震が続いているのは避難されている人たちには本当に気の休まらないことだと思います。

 発災から5日も経とうとしているのに、救援の物資がなかなか被災者のもとに届かないとニュースになっています。

 今回見ていて、つくづく思うのは政府や地方自治体がどんなに頑張っても救援物資は直ぐには届かないんだ、ということです。物資を大量に輸送しても、最後の避難所まで届けるには人手も必要だし、特に今回は想定していない場所に自然発生的に避難所ができているところもある(車内避難など)。

 政府や地方公共団体、赤十字などの被災者支援団体は引き続き一生懸命、救援物資を被災者に届けようと努力するはずです。

 一方で、今後、何らかの災害(地震や洪水、豪雪など)に遭遇する可能性がある私たちはどうしたらよいのでしょうか?

 敦賀市では「敦賀市地域防災計画」を作成しています。

 この計画の「飲料水、食糧、生活必需品の確保計画」の中に「個人備蓄の推進」という項目があります。

  →「敦賀市地域防災計画」はこちら

 これを抜粋します。

 「自らの身の安全は自らが守るのが防災の基本であることから、市民に対し、栄養と体質等を考慮した最低3日間、推奨1週間分の食料、飲料水、携帯トイレ・簡易トイレ、トイレットペーパー等の備蓄、非常持出品(救急箱、懐中電灯、ラジオ、乾電池等)準備の啓蒙を行う。」

とあるのです。

 今回の熊本の状況を見ると、敦賀市のこの計画はとても妥当なものだと思われます。もちろん、いざという時に「準備していない方が悪いんだ」とか「個人備蓄があるはずだから、政府はゆっくりやっていいんだよ」という意味ではありません。

 ただ現実として、被災者まで物資が届くのに相当な時間を要する可能性があります。よって、「敦賀市地域防災計画」にあるように個人備蓄を用意するに越したことはありません。

 願わくば、この内容が多くの市民に理解され、個人備蓄の準備をしっかりする人が増えてほしいものです。

 また、今回の熊本でもそうですが、いくら個人備蓄を用意しても、家屋が倒壊すると、せっかくの個人備蓄を取りに行こうとしても取りにいけません。やはり行政などの果たすべき役割が重要であることに変わりはありません。

などと書いている私と我が家の個人備蓄は未着手なんです。

早速、準備します。

では。

 

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