最近、以前に勤めていた会社の方(東京在住)からメールがあり、「大きな声を出して選挙に臨んでいる姿は想像つかないですね。。。」とのコメントをいただきました。
確かに。自分でも想像できなかった。
実は、私は人前で話したりプレゼンや議論は全く苦にはなりません。ほとんど緊張しないので。
ですが、それこそ大きな声を張り上げて「ガンバロー三唱!」とかみたいなノリの「選挙運動」をやるタイプには見えなかっただろうと思います。私自身、そういうタイプではないと自分で思っていました。(実際は、こういう「選挙運動」ノリも苦ではなかったのは自分でも意外でした。)
ここから本題。さて、私がその会社にいたころの話です。
1999年に新社長に就任したO社長(当時)は月に一度「社長メッセージ」を社内イントラに掲載し始めました。掲載日は決まっていてその月の最終営業日でした。
このメッセージはなかなかの長文で、内容はまず会社のこと、次に財界活動のことやプライベートのこと、読んだ本の感想に時事ネタ、時には感情丸出しのコメントなどと多岐にわたっていました。
月に一度の「社長メッセージ」は社員も楽しみ(?)にしており、掲載予定日になると、私は社長メッセージがいつupされるか、デスクワーク中何度もイントラホームページをチェックしておりました。
注目されていた理由は、洒脱な文章にもあったのですが、社長が何を考えているのか、ダイレクトに社員に伝わることが大きかったと思います。社長と話す機会はなくても、社長との距離感は近く感じる会社でした。
O社長が特に重点を置かれていたのが、「会社をどういう方向に持っていこうとしているのか、社長の考えを直接伝える」ことだったと想像します。
当時O社長が何度も何度も強調していたのが「際立つ」というフレーズでした。我々も日常会話で「(プレゼンの後などに)今のは際立ってないわ」とふざけて使うほど社内共通キーワード、社内流行語になっていったのですが、それは社長の思想が社内に浸透した証拠でもありました。日ごろ、社長と話す機会がほとんどなくても、社長と同じ考えを社員がいつの間にか共有するという状況が実現されていたのでした。
私はこの「社長メッセージ」のファンでした。当時のO社長のメッセージは、私がブログを書くにあたり、一つの理想形です。私もこのブログでそういう文章が書けたらいいな、と思っています。
でも、あの社長メッセージは月に一度だったんですよねー。月イチであの影響力を出すことは、私には無理ですのでもう少しこまめに書きます。
では。
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