一軒一軒回って、まあいろんな人とお話するんですが、本当に今、時代が変わってきたなと思わされるんです。
変わってきたポイントは様々有るんですが、一番は地方都市の最大の課題、高齢化の進行です。
高齢化の現状って数字だけ見ていても分かりにくいところがあって、現地で直接に人と接して初めて分かることがある。
で、その一つが、「地区の行政をやっていくのも、これからはもっと大変」ということ。
「区長や区の役員のなり手がだんだんおらんようになってきた」
「免許の返納をせなあかん年齢で区長しとったら、市役所に行くのも大変」
「まだ働いとるのに、平日昼ひなかに市役所にはそうそう行けん。今のところ会社は理解してくれとるけどなぁ。」
「ワシら市役所のこと何にも知らんやろ。要望やら用事があってもどこの課に行ったらええかも分からん。実際に2つ3つの部署にまたがる案件やと時間かかってしゃあない」
他にもいろいろ聞いたことが有るんですが、今、地区の行政力を維持することがだんだん難しくなっています。そして、状況が変わっているにもかかわらず、各地区と市役所の関係は何も変わっていません。
この「何も変わっていない」ことにたいする不満は、本当に強くなっています。
で、解決する方法の一つとして、私が3年前の選挙でチラシに書いたのが「地域サポート職員」。
この「地域サポート職員」制度は、市役所の職員が通常業務を持ちつつ、「○○区担当ね」というふうに敦賀市内の各区を担当することを想定しています。
そして、担当する区の区長さん、区民のみなさんと市役所を結ぶパイプ役を担ってもらいます。「市役所のどこに相談したらええんやろ?」、「依頼した件はどうなったんだろう?」といった区長さんの負担や区民の心配を解消します。
市役所の職員さんは負担が増えるように思うかもしれません。市役所の職員さんから「これは是非やるべき」という意見も「なかなか大変そうですね」という不安も聞いています。賛否両論あるでしょう。
まず、時間的な負担については、そもそも別の話として、縦方向、横方向のコミュニケーションをスムーズにするなどして市役所の内向きの仕事を省力化し、時間とエネルギーを外向きに使いたいなと思います。これは、「地域サポート職員」と関係なくやるべきことです。
市民と直接、やりとりするのは大変なこともあります。私も経験が有りますが、かなりキツイことを言われることもあれば、怒られることも出てくると思います。しかし市民と直接に触れ合う経験を積むこと、は、絶対に勉強になりますし、個人の仕事力、ひいては人間力を確実に上げます。それは市役所全体の行政力のアップに必ずなりますし、行政力が上がれば敦賀市はきっと良くなります。
なぜ「区」という単位にするかというと、これも現場を見れば分かるのですが、隣の区に行くと地域の状況がすっかり変わり、地域課題が全く違うことが有るからです。例えば、同じ空き家問題でも、地区によって捉え方や地元の人が考えている解決策が全く異なることがあるんです。
そして、「地域サポート職員」は単なる「御用聞き」的な役割ではなく、地域の行政力が維持できるように支え、ゆくゆくはその区の将来像を区民の皆さんと一緒に考えるようにしたい、そういう市役所になればいいな、という提案です。
これからも敦賀市を前に進めるための政策を提案していきたいと思います。
「日記みたいな感じで、人柄とか分かるような話をブログとかSNSも上げて」という声にはボチボチ答えていきたいと思います・・・。
では。
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