会社勤めをしていたころ、月に一度、「検討会」と言われるものがありました。進めている研究テーマや製品開発テーマの進め方や進捗を1件、1件、上司がヒアリングする会でした。
上司と言っても、常務さんや、研究所の所長さんなど役員クラスの方も居てそれだけでもプレッシャーなんですが、、、質問が鬼のように厳しい。
「おう、分かったよ。頑張ってくれ。」で終わることは、まず無い。パターンとしては、
「その方策で要求性能が出なかったときはどうするの?」
「スケジュール見ていると、ここで失敗したときの代替案はあるの?」
「また一本道で進めていないか?」
等々。
本当にしつこい。でも、分かるんです、こうやって言いたくなる上司たちの気持ち。
他には、
「『できると思います』、じゃなくてデータで納得させてくれ。」
「今、君が言っているのは仮説じゃなくて願望だよ。」
ああ懐かしい。
その時に学んだことはいろいろとあります。
特に、相手を納得させるには、
・相手の質問の意図を正確に把握する
・データや根拠を示す
・分かりやすく説明する
・相手に分かってもらおうとする誠意ある態度をとる(アイコンタクトをとる、ごまかさない、嘘をつかない)、etc.
他にもいっぱいあると思いますが、本当に鍛えられたと思う。
会社の思うようには成長しなかっただろうけれど。
今日、一般質問の一日目で「検討会」のことを思い出しました。
「検討会」に比べたら、議会の問答はまだまだ緩いかもしれないな、と。
さて、一度、たいして成果も出ていない時に、「検討会」でなんか上手いこと説明できて、あまり厳しく突っ込まれなかったことがありました。
その時に偉いさんから言われたこと。
「よねちゃん、口上手くなったな。これでもう、よねちゃんも信用できんな。」
ほめられたのか?
では。
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