敦賀市議会には24人の議員が居ます。
(議員定数が多い少ないの議論はちょっと横に置いてくださいね。)
前回の敦賀市議会議員選挙(平成27年4月26日)の
有権者数は53,469人、
投票者数は36,792人、
投票率は68.81%、
でした。
さて、この選挙で当選した24人の市議会議員の得票数を全部足すと34,669票。
ということで、
当選者24人の得票数(34,669票)は、
全有権者数(53,469人)の65%、全投票者(36,792人)の94%、
になります。
つまり、大げさに言うと、
市議会議員24人は
全有権者の2/3、
全得票者のほとんど全部、
を背負って議場にいる、
ということです。
ですが、議員一人一人は、代表質問であれ、一般質問であれ、一人で演台に立ち質問をします。
絵的には、
質問する議員1人 vs. 市長+14人の理事者(市役所の人)
だから、質問と答弁の往復の時には、演台には「議員ひとりだけが好きなこと言うとるわ」くらいにしか見えないかもしれません。
しかし、
当選した議員の得票数の平均は34,669票÷24人=1,444票/人
なので、
一応、質問する議員のバックに大体1,444人の市民がいることになります。
「だから、1,444人に答弁するつもりでお願いします」と、ここまででもいいのですが、中には「1,444人っていっても一部の意見を代弁しているだけだよ」と言う方がいらっしゃるかもしれません。
確かに全有権者数のたった2.7%。
しかし、私は、
他の23人が質問者の質問を聞き、市側の答弁を聞いていることにも意味がある
と思っています。
なぜかというと、議員ひとりひとりが日常の活動の中で、周りの支持者や友達や親せきに、「議会で何が議論されたか」を話して説明できるからです。
「議会で〇〇議員がこんな質問してな、市役所の人がこういうふうに答弁してな・・・
結構うれしかったわ、あの答弁。」
あるいは、
「議会で△△議員がこんな質問してな、市役所の人がこういうふうに答弁してな・・・
結構むかついたわ、あの答弁。」
と周り人に話していったら、どうなるか。
選挙の時のように支持者に口伝えで広まっていったら、上手くすれば全有権者の2/3に、投票に行きそうな人の94%に話が伝わることになります。
もちろん、机の上の計算のお話ですが、議員って、いろんなところに顔出して、しかも話好きの人が多いので2,3年もあればかなりの拡散力があるのでは。
ですから、答弁する側も、たとえ傍聴者ゼロでも、
全有権者の2/3が、
投票した人の94%が
議場で見ているつもりで答えるといいんじゃないかな、
と思います。
さて、
12月議会の一般質問2日目です。今日は7名の議員が一般質問しました。
今日は豊田議員の質問(障害者福祉について)と上坂福祉保健部長の答弁のやりとりが心に残るものがありました。
豊田議員は障害者福祉の現場をよくご存知なので、切実な質問ばかりでした。
障害者の保育園、学校、放課後等デイサービス、福祉施設、障害者の就労など障害者の人生の各ステージ毎に質問をされていました。
お二人とも方向性は一致している中で、今できることと、できないことが質問と答弁で明確になっていくのがよく分かりました。
とは言っても、やりたいけれどやっぱりできないことも多いのですが、言葉だけでなく本当にやりたいんだろうなという気持ちが伝わってくる答弁だったと思います。
豊田議員が質問している間、上坂部長はずっと豊田議員の顔を見ながら質問を聞いておられたのが印象的でした。
明日は一般質問3日目、あと6人の質問があります。
では。
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