昔、学生のころ、「シムシティ」というパソコンゲームをよくやっていました。自分の街を造っていくというゲームなんですが、どこに役所や警察署や消防署を建てて、学校はここで、駅はこの辺で、税金はこれくらい徴収して、だんだん人口が増えて、発電所を建設して・・・みたいなゲームです。税収と支出のバランスをとりつつインフラ整備、公共施設整備をするというシミュレーションゲームです。インフラ整備にお金を入れないと道路に穴が開くし、警察予算を削ると治安が悪化し人口が減ります。ゲームの中でも行政は難しい。
さて、今回、定例会の一般質問3日間を終えて思ったことは、「誰が敦賀市の『シムシティ』をプレイしているんだろう?」ということです。
12月定例会で出てきただけでも
・敦賀駅をどうするのか?
・男女共同参画センターをどうするのか?
・アクアトムをどうするのか?
・国道8号2車線化をどうするのか?
・商工会議所をどうするのか?
・金ヶ崎緑地エリアをどうするのか?
・産業団地をどうするのか?
などなど。そして、そもそも
・市役所をどうするのか?
こういう議論をしているときに、市長が
「私は選挙の時に『敦賀市をこうしたい』と思って当選しました。市長になって半年、これはできる、これは検討中、これは難しい、と分かりましたので、詳しく説明します。議会の皆さん、どうか忌憚のないご意見を。いい意見は即採用です。新幹線来るまで時間がないし。」
とやってくれると我々も嬉しいんですが、なかなかそうもいかないんでしょうねー。
一般質問2日目の北條議員の質問に対して、市長は、
「今駅周辺整備構想策定委員会の皆様に議論をお願いした今の段階で、私が思いを述べたり先走ったりするのはよろしくないのかな、というふうに思っています。」
と、答弁されました。
でも、駅周辺整備構想策定委員会が「よし、市役所は駅に持ってくることにしよう」というような結論を出せるのか。
逆に、「商工会議所と男女共同参画センターを入れた駅ビルを作りましょう」という答申が出たら「分かりました、そうします!」となるのか。
やっぱり敦賀市版シムシティをプレイするのは市長をトップとした市当局だと思うんですけど・・・違うのかな?
ちなみに私がプレイしていたバージョンのシムシティでは、もたもた街を造っていると、突然街にゴジラみたいな怪獣が出現して、街を無茶苦茶に壊しながらジグザグジグザグ歩いていくという、恐ろしい結末が用意されていました。
「怪獣なし設定」があることに気が付いたのは、かなり後のことでした。
では。
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