ここのところ、昼も夜もいろんな予定がキャンセルになっています。人と話す機会が減ってしまうのは、本当に残念。
ただ、折角の機会だから、久しぶりに読書をがっつりしようかと思っています。未読の本も読みたいし、昔読んだ本も読み返したい。学生の頃は小説も結構読んでいたけど、社会人になってからは全然読めていない。特に日本の小説を読みたい。
でも本棚に行くと手に取るのはビジネス書だったり、勉強用の行政関連の本だったりする。知識を増やすことと、精神の栄養補給のバランスを取りたいものです。
さて、本題。
今回は、「人口の自然減少」についてです。
敦賀市の人口の自然減少は、この5年間で急激にトレンドが変わりましたので、要注目です。
自然増減=出生数と死亡数の差
を踏まえて、まず「敦賀市の人口の自然増減」をグラフで見てみましょう。
敦賀市の人口の自然減が始まったのは平成22年(2010年)からです。この年から死亡数が出生数を上回りました。
出生数と死亡数を分けて見てみましょう。
この10年間で、
死亡数はおよそ100人増加した。
出生数はおよそ200人減少した。
そして、ここ5年間では、
死亡数はほぼ横ばい
だが、
出生数の減少が加速している。
グラフでは減少の傾きが急になっているのが分かります。
この出生数減少の加速化は敦賀市だけの現象なのでしょうか?
福井県全体の出生数と比較してみます。
平成20年(2008年)の出生数を100%とすると・・・、
ここ5年間で、福井県全体と比べても、敦賀市の出生数が急激に減少していることが分かります。福井県全体の2倍のスピードで出生数が減少しています。
人口の自然減少の状況をみた時に、死亡数については、高齢世代自体の数がピークを迎えつつあるので横ばい傾向が続くでしょう。
問題は、ここ5年の敦賀市の出生数の急激な減少です。
敦賀市の資料には人口の将来展望として「少子及び超高齢社会を反映し、自然減少は大幅に拡大」とあります。もちろん間違いではありませんが、全国共通の一般論です。
残念ながら、この敦賀市特有の大幅な出生数の減少に対して、市がどのように捉えているか、資料からは分かりません。(次の総合計画の検討段階で示されるのかもしれません。)
ということで、前回と今回の結論(私の意見)です。
結論①敦賀市の人口の自然減少は拡大し続けている。
結論②敦賀市の死亡数は、ここ5年間ほぼ横ばいである。
結論③よって、ここ5年間の自然減少の拡大の主要因は出生数の減少である。特にここ5年間、敦賀市の出生数の減少が大きく加速している。
結論④福井県全体の中でも、敦賀市の出生数は減少度合が大きい。
それにしても、敦賀市の出生数の急激な減少の理由は、私にもはっきりしない。恥ずかしながら、原因が明確にできていません。
敦賀市だけ若い世代の意識が変化しているのか、ローカルな経済状況の影響か、行政の子育て支援の制度や体制の問題か。あるいは一時的な現象なのでしょうか。
市は明確な答えを持って「子育て日本一」を目指しているのだろうか。
こういう問題にこそ、敦賀で最もレベルの高い調査機関であり、シンクタンクであると私が信じている敦賀市役所に頑張ってもらいたい、というのが心からの期待です。
ということで、前回も書きましたが、もう一度同じことを書きます。
「素直な現状認識と危機感を市民や市職員、市議会で共有することが、本当に市がやりたいことの推進力になる。」
前向きな意味で。
では!
コメント