まず、このブログのスタンスとして「愛情をもって書きます!」宣言をします。
内容によっては厳しい表現もあるかもしれませんが、単なる批判でも、ポジショントークでもありません。
「愛情表現」だと思ってください。
「愛の反対は無関心である」とはホロコースト体験を小説に書いたユダヤ人作家(ノーベル平和賞受賞)の言葉です。愛情と関心があるからこそ、厳しく言うこともあるかもしれません。
私は市会議員として市の職員さんとお付き合いしてきて、優秀であること、まじめであることを知っています。
だからこそ、期待をこめて。
さて、
敦賀市は今年度に策定する「第7次総合計画」で「人口減少対策」を最も重視する課題にする、と言っています。
敦賀市の資料によりますと・・・(以下抜粋)
記述①「『人口減少対策の推進』において大きく目標値と乖離」
記述②「『社会減対策』と『定住』を重視した戦略を設定・推進し、数値目標を概ね達成」
記述③「前総合戦略に基づく施策を展開以降、社会減少が縮小しており、一定の施策の効果と推定」
記述④「本市の社会移動は+83人で改善度合は県下トップの水準⇒一定の施策効果を発揮」
記述⑤「長期運転停止の影響は非常に大きいものの、一定の施策効果を発揮」
まとめると、「人口は目標を大きく下回っている(=全体戦は負け)。しかし市の施策が効果を発揮し社会減少は縮小した(局地戦は健闘した)。改善は県下トップ(局地戦では福井県で一番頑張った)。」というのが市の認識です。
さて、この現状認識をスタートラインにしていいんでしょうか?
実際のデータを見ていきましょう。
まず、敦賀市の人口全体について。
残念ながら、敦賀市の人口は、大きく目標値を下回って減少が進んでいます。
グラフのように敦賀市の人口は減少している。ピークは平成23年(2011年)で69,170人。それから減少傾向に入り、現在(令和2年(2020年)3月31日)は65,121人。
4,049人減少した、ということになります。
(ちなみに人口のデータは敦賀市のホームページにある「敦賀市人口統計」を使いました。福井県が出している「福井県の推計人口」では、3月1日の敦賀市の人口は64,293人です。もし福井県のデータを使うと、上のグラフはもっと厳しいものになります。)
ということで、今回の結論。
結論①敦賀市の人口減少は目標を約5年先行して進んでいる(よくない意味で)。
結論②減少の傾きは目標よりも大きい。だからこれから目標値との開きがどんどん大きくなっていく。
私がよく分からないのは、目標の主役である「人口」では大きく目標を下回っているのに、市は記述②、③、④、⑤のように「(個別の)成果が上がっています」というトーンで分析していること。
特に「人口の社会減」について。
ということで、次回は、敦賀市の人口の社会減について見ていきます。
では、また次回!
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