今日3月8日も代表/一般質問です。
昨日からの代表質問の続きがあったのですが、やはり代表質問ですから、市政全般について聞いていきます。
特に3月は来年度の当初予算が出たばかりですから、その当初予算や2月に公表された「中期財政計画(平成30年~34年分)」に関する質問が多い。
その次に多いのが・・・ハーモニアスポリス構想ではないでしょうか。総合計画についての質問の中で聞かれることも多いので、なおさらそういう印象を持ったのかもしれません。
それにしても何故ハーモニアスポリス構想についての質問が多いのか?
それは市役所関係の方が、何かの式典や会合、そして議会でも「ハーモニアスポリス構想」について言及することが多いからだと思います。
さて、
この「ハーモニアスポリス構想」という名前が敦賀市議会で最初に出てきたのは、平成27年第4回定例会(9月)の、実は私の一般質問の時です。
その時の議事録を見て分かるのは、答弁の中身が、平成27年9月と平成30年3月であまり変わっていないことです。
現在では、平成27年にはなかった「水素社会」が加わりましたが、これについては、「なぜハーモニアスの中で水素なのか?敦賀で水素をやるのに美浜と南越前と長浜と高島と米原を巻き込む必然性、必要性は何なのか?」が私には分からない。
で、変わらない中身について、今定例会でも皆さん具体的に突っ込もうとするのですが、「構想策定中」なので平成27年9月の答弁と同じで、理念的なところが繰り返されてしまう。
そもそも「ハーモニアスポリス構想」は「よし、敦賀市は今後これで行くんだぞ」っていつオーソライズされたんでしょう?
ハーモニアスは選挙の公約にも無かった。
構想は策定に3年かけるので現在も策定中。
確かにいくつかハーモニアス関連の予算は通してきたけど、あくまで調査費とか構想策定費まで。それ以上は具体的な中身が分からないから、良いも悪いも判断のしようがなかった。
と思っていたら、もんじゅ廃炉がらみで「ハーモニアスポリス構想」の推進が国との敦賀市との約束みたいになってしまった。
そして予算は少しずつ提案されてくる。敦賀を中心としたローカル水素社会について、構想も計画も出ていないのに、水素関連の予算が出てくる。
もう一回書きますけど、ハーモニアスはいつオーソライズされたんだろう?
周辺5市町はいつ、敦賀市と一緒に水素社会を目指すと合意したんだろう?
ところで、
point of no returnという言葉があります。これは「帰還不能点、ひきかえし不能点」という意味です。例えば、飛行機の離陸で、滑走路の途中に有るポイントで、離陸の取りやめはpoint of no returnの前で決めなければいけないし、これを越えると絶対に一度は飛んでしまわないと、滑走路オーバーなどの事故を起こしてしまう、そういうポイント(点)です。登山や冒険でも最終アタックの前ではpoint of no returnを設定することが多いそうです。また、民間企業の製品開発や投資についても、大事な考え方になっています。
私はハーモニアスポリス構想のpoint of no returnはまだ先のことだと思っています。ひょっとしたら引き返さずに離陸できるかもしれないし、ひょっとしたら飛ぶのをやめた方がいいという判断になるかもしれない。
でも、それを判断するのは今ではないという気がしています。
だから、私はハーモニアスポリス構想について疑問はいっぱい有るけれど、議会で質問することもなかったし、公的な場や人前でコメントすることも避けてきたし、こうやってブログで書くこともまずなかったと思います(ブログ自体あまり書いていませんが)。
でも、これだけ一般質問で「ハーモニアス」と聞かされると、ついひとこと言いたくなってしまい、今回我慢できずに書いてしまいました(我慢した方が良かったかも。せっかく今まで我慢してきたのに)。
明日はいよいよ私の一般質問、朝の10時からです。
では。
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