平成28年第1回議会が終わりました。
直接、傍聴された方や、RCNやインターネットの議会中継を観られた方もいらっしゃると思いますが、皆さんどのような感想を持たれたでしょうか。
私は議員として質問する立場として、勿論、自分が訊きたいことを質問しているのですが、
「市民の皆さん(市の職員さん含む)の訊きたいこと、知りたいことを質問できているだろうか」
「市民の皆さん(市の職員さん含む)が納得できるようなところまで、答弁を引き出せているだろうか」
と議会が終わってからも気になります。
敦賀市民の中にも様々な意見があり、22名(議長と副議長は質問しないので)の市議会議員は多様な意見を反映して、それぞれの立場で質問します。
いろんな人の疑問や言いたいことを代弁して市会議員が質問しているということは、本会議場での一問一答は、議場でやり取りしている人たちだけの単純な1対1の議論ではないということです。
答弁される側も、市議会議員の後ろにいる市民の姿をぼんやりとでも想像しながら答弁していただけると有難いと思います。
そして、目の前にいる議員だけではなく、後ろの人たちも納得させる必要があるのだと思います。
さて、いつも面白いと思っているのですが、6月、9月、12月、そして3月議会と、それぞれの議会ごとに「頻出ワード」が変わります。
今回ですと、
「土を耕す、種を蒔く」
「厳しい財政状況」
「オンリーワン」
「行政のスリム化」
「組織横断」
などなど。多分良く似た質問には、同じ答弁ペーパーを読むことになるので、決まった言葉が何度も出てくるんでしょう。相変わらず「グランドデザイン」も良く出ていました。
私が気になった言葉で「スピード感」というのが有ります。2,3回しか出てこなかったかもしれません。私自身も使ったような気がします。
これは単純に「早くやれ、速くやれ」という意味ではなく、「ゴールから引いた逆算的な全体スケジュールを持ってやりましょう」ということだと思います。
私がマネジメントする立場だったら、「全体スケジュール」がないと不安で仕方ない。
サラリーマン時代を思い出しても、例えば製品開発をやっていますと、
「製品を開発するチームのスケジュール」
「製造工程を確立するチームのスケジュール」
「生産設備を設計、導入するチームのスケジュール」
「品質保証のプログラムを作るチームのスケジュール」
をゴール(納期)から逆算し、それぞれのチームのやり取りが整合するようにスケジュールを立てます。
全体スケジュールは、当然、全チームが共有します。
こういうスケジュールは大体「ガントチャート」と言われる形式で作成されます。
さて、敦賀市の行政でも全体スケジュールを見てみたいなあ、と思います。
スケジュールに載せてほしい項目を並べると、
1.総合計画
2.人口減少対策(総合戦略)
3.中期財政計画
4.公共施設管理計画の策定
4-1.市庁舎の耐震補修or新築
4-2.ゴミ焼却処理施設
4-3.学校関連の校舎整備(小中一貫校)
5.都市計画、まちづくり
5-1.都市計画マスタープラン
5-2.立地最適化計画
5-3.新幹線開業に伴う駅周辺整備
5-4.金ヶ崎周辺整備など観光地整備
5-5.国道8号空間整備
5-6.産業団地
5-7.大規模圃場整備
6.行政改革
6-1.H27年度行政改革推進費の取り組み
6-2.第6次行政改革大綱の策定
6-3.定員管理計画
7.ハーモニアスポリス構想
などなど、もっと有るとは思いますがざっと書くとこんな感じ。
これで平成28年から10年分か15年分か20年分で、1枚の紙のスケジュール表に落とす。
どの項目も関連するものは線で結ぶ。
今まで市役所の中で話を聞いても、議会で質問しても、こういう「全体像の共有化」感が弱いのではないかと思っていました。
上に書いたような項目とそれらの関連を俯瞰的に見ることができないと、私が管理する立場だったら不安。
少なくとも市職員の皆さんには同じガントチャートを持って、部署が違っていていも同じスケジュール感で自分の仕事ができるようにしてほしいです。
できれば私たち市民にも見せてもらえると嬉しいですね。
では。
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