新聞記事から。
「海外で働きたくない」と考える新入社員が63.7%に達し、過去最大になったという産能大の調査結果が発表されました(2015年10月26日福井新聞より)。
この記事の私なりのポイントは、
・2013年より5.4%も「海外で働きたくない」新入社員が増えた。
・2001年の29.2%に比べると2倍以上になった。
・海外勤務を望まない理由は「語学力に自信がない」、「生活面で不安」。
15年ほどでここまで変わるとは!
「望まない理由」を見ても、本当の理由が見えてこない。
15年前の新入社員と今の新入社員の語学力はそれほど変わっていないはずだし、15年前も生活面で不安は有っただろうし。
つまり15年前は「語学力に自信がないけど、海外に行ってもいいよ」、「生活面で不安は有るけど、行ってみるか」ということだったと思うんです。
では、変わったのは何でしょう?ちょっと想像してみると、
・海外へのあこがれがなくなった、
・日本が楽、日本がいちばん、と思えるようになった(その自信に根拠があるかどうかは分からないけど)
・「飛べるかどうか分からないけど向こう岸までジャンプする」、「スリルあるしやってみよう」というノリがなくなった=海外どうこうではなく挑戦的なことは好まない
話が少し変わって、先日、仕事でアメリカで働いた経験のある方(以下、Aさん)とお話ししました。Aさんは子どもさんも含めて家族でアメリカに引っ越して仕事をされていました。
Aさんは日本で大成功していた方で、年収も億単位!。でも、その日本での収入も捨てて渡米。
その理由を聞きましたら、「自分も挑戦したかったし、子どもの教育のことも考えて」とのこと。
私が「子どもさんは向こうの学校に慣れました?」と尋ねると、「現地の学校に行くようになったら直ぐに子どもは変わりました。すごく活発になってびっくりしました」とのお答え。
「アメリカに行って活発になった」というのは、上手く説明できないけれど何となく理解できる。
紹介した記事とAさんのエピソードは私を不安にさせる。
こういう話は、私がアメリカにいた頃に、「日本人のエネルギーが、他の国の人に比べて弱くなってきていないか」と感じたことを思い出させるからです。
敦賀で私の知っている範囲では、保育園も小学生も中学生も、学芸会や運動会や合唱コンクールなんかは完璧。みんな真面目に一生懸命に取り組んでいます。
行儀も挨拶も、私が子どものころとは比較にならないほどきちんとしています。
そして福井の小中学生の学力と体力は全国でトップクラスなのです。
この子達に「海外で働きたいか?」と訊いてみたら、どういう結果になるだろう?
この子達がアメリカに引っ越したらどうなるだろう?
学力と体力という指標以外で、別の角度から福井や敦賀の学校教育、家庭教育を見てみたい。
私は9月議会で「人口減少対策」を取り上げました。
敦賀を出たがり、福井を出たがり、日本を出たがって、最後に敦賀に戻ってきた私が、「若い人が敦賀に住みたい、と思えるようにどうしたらよいか?」と質問したけれど、一方で「外を見るのもいいもんだよ」とも思うのです。
アメリカ横断ウルトラクイズの「ニューヨークに行きたいかーっ!?」って、もうリアリティないのかなあ。
私は今聞いても興奮して「おー!」と応えそうなのに。
今回ちょっととりとめのない文章ですみませんでした。
では。
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