選挙戦の前に自己紹介その3までブログに掲載しましたところ「米澤さんて、仕事できる人やったんやね」と言われたりしました。
自分ではあまりそのように思っていません。
ひとつ言えるのは、私のまわりにはとにかく優秀な人が多かったこと。その人たちの真似をしているだけで、私もエネルギーが増し、仕事の効率があがるような気がしたものでした。
特に上司のSさんは仕事の能力も抜群だったし、人柄も素晴らしかったので、部下の私は頼りきりでした。最後のプロジェクトが綱渡りでも少しずつ前に進んでいったのは、この方なくしてはあり得ないことでした(私がいなくても大丈夫だったでしょう)。
同期のMさんは別の開発テーマをされていましたが、精力的で、仕事が早く、課題に真正面から取り組む姿勢には学ぶところばかりでした。同期ながら、格の違いを感じさせる人でした。
私は結局、つくばの研究所には行かず、退職し、敦賀に戻ることにしました。子どものこと、妻のこと、実家のこと、仕事のこと、自分の年齢的なこと、様々なことを考えて出した結論でした。引きとめの言葉もいただきましたし、私も会社から受けた恩を返し切っていない気持ちもありました。
製品開発は厳しい戦いであり、苦楽を共にした仲間から離れることには複雑な思いがありました。超円満退社だったにも関わらず、この時のチームメンバーとは年賀状のやりとりで近況を報告するだけで、直接にはほとんど会っていません。少しずつは薄れつつも、どこか申し訳ない気持ちが残っているからかもしれません。最近やっと、「また会いたいな」と思うようになってきました。
今でも、「あのまま積水に残っていたら、、、」と夢想することはごくたまにですが有ります。私の社会人としての基礎や、ものごとの見方、考え方のパターンはこの会社で培ったものだと感じています。14年間在籍できたのは本当に幸せなことでした。
(つづく)
コメント